臨床精神医学第49巻第2号

睡眠医療の変遷を考える

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  • 井上 雄一(東京医科大学)
  • 発行日:2020年02月28日
  • 〈抄録〉
    わが国においては,睡眠医療は21世紀に入ったころから急速に成長した感がある。その診療対象として最重要視されているのは睡眠呼吸障害であり,多くの睡眠医療専門機関がその診断に必要な睡眠ポリグラフィ検査(PSG)ならびに鼻腔持続陽圧呼吸(n-CPAP)などの設備・機器を備えている。睡眠呼吸障害のスクリーニングには,近年米国を中心に携帯用装置による検査施設外睡眠検査が重要視されるようになってきているが,その診断精度に問題があるため,診断・重症度判定には積極的に用いられていない。一方, n-CPAP使用者の受診利便性の向上とアドヒーレンスの確保のためにデータを遠隔モニタリングして適宜患者に電話で指導するというシステムが,昨年から医療保険収載されている。現在,各種睡眠障害への新規治療薬が多数開発されており,その適正使用に対するpractice parameterの作成も進められている。睡眠障害は,精神科領域でも極めて頻度が高いので,この方面の医療システムが効率化されることを期待したい。

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Recent progress in sleep medicine in Japan
井上 雄一
東京医科大学精神医学講座/ 睡眠学講座