臨床精神医学第49巻第2号

サイバー社会におけるメンタルヘルス

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  • 岡安 孝弘(明治大学)
  • 発行日:2020年02月28日
  • 〈抄録〉
    現代のサイバー社会における問題のひとつにインターネット依存がある。近年の大規模調査の結果からは,1 ~ 8%の若者がインターネット依存状態にあり,抑うつや不安,孤独感,自殺念慮などのメンタルヘルスの問題,ならびに仕事上の不調や学業成績の低下,人間関係の希薄化などの生活機能の低下がみられることが報告されている。インターネット依存の発生メカニズムを説明する認知行動論的モデルでは,インターネットの使用に伴う満足感によって使用頻度が高められると同時に,その満足感が特定のアプリケーションやウェブサイトと連合することによってそれらに対する反応性や渇望が高められ,インターネットの過剰使用が強く習慣化されると考えている。このモデルに基づいて多くの治療的および予防的アプローチが試みられてきたが,より効果的な方法を開発するために,さらなる実践データの蓄積が求められる。

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Mental health in cyber society
岡安 孝弘
明治大学文学部心理社会学科