臨床精神医学第49巻第1号
統合失調症者の社会機能と陰性症状サブドメインとの関連
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- 岡田 宏基・他(医療法人慈全会那須高原病院)
- 発行日:2020年01月28日
- 〈抄録〉
本研究の目的は,統合失調症者の社会機能と陰性症状のサブドメインである失快楽症,非社会性,意欲の低下,感情鈍麻,会話の貧困との関連を検討することである。分析対象者は83名。従属変数を精神障害者社会生活評価尺度下位項目,独立変数をBrief Negative Symptom Scaleのサブドメインとし,Pearsonの積率相関係数および重回帰分析にて分析した。結果,日常生活,労働,持続性・安定性には意欲の低下,対人関係には非社会性,感情鈍麻が有意に寄与していた。自己認識についてはどのサブドメインとも関連していなかった。社会機能の向上を含む地域生活支援に向け,陰性症状の中でも意欲の低下,非社会性,感情鈍麻の改善に取り組むことが有用であることが示唆された。
詳細
岡田 宏基*1 平野 大輔*2 谷口 敬道*3
*1 医療法人慈全会那須高原病院
*2 国際医療福祉大学成田保健医療学部作業療法学科
*3 国際医療福祉大学保健医療学部作業療法学科