臨床精神医学第49巻第1号

精神療法の副作用と問題点

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  • 村上 伸治・他(川崎医科大学)
  • 発行日:2020年01月28日
  • 〈抄録〉
    精神分析は副作用への対応の中で発展してきた。ロジャーズ派や認知行動療法でも副作用の危険はある。精神療法においては主作用と副作用は表裏一体であり,経過の中で起こる陰性の反応は,治療過程の一部であり副作用ではないとの考え方もある。筆者はそれも含めて副作用と呼ぶのがよいと考えている。日常臨床で筆者が実感する副作用としては,面接後に不安になる例は多いこと,トラウマを刺激する可能性があること,尋ねすぎたり切り込む精神療法による害の尻拭いを他院がしていたりすること,発達障害特性のある患者は自己実現や言語化や沈黙は負担になりやすいこと,誰かに助けてもらうこと自体の害,治療の枠や条件は重要だが脱落も生みやすいことなどがある。副作用最小化のための工夫としては,治療の中で副作用について説明して話し合うことや,開かれた/閉じた質問の使い分け,1対1 の面接ではない「ながらコミュニケーション」などが考えられる。

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Side effects and problems of psychotherapy
村上 伸治*1 青木 省三*2
*1 川崎医科大学精神科学教室
*2 公益財団法人 慈圭会精神医学研究所