肝胆膵第81巻第5号

CELESTIAL試験の総括とサブ解析

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  • 小川 浩司,他(北海道大学)
  • 発行日:2020年11月28日
  • 〈要旨〉
    CELESTIAL試験は,ソラフェニブ治療歴のある進行肝細胞癌に対するカボザンチニブの有効性および安全性を検証する第Ⅲ相試験である.主要評価項目の全生存期間中央値はカボザンチニブ群が10.2か月,プラセボ群が8.0か月,ハザード比0.76(95%信頼区間0.63~0.92,p=0.005)と,カボザンチニブ群における有意な予後延長を認めた.予後予測因子として腫瘍個数,AFP値,ALP値,ALBI(albumin-bilirubin)grade,neutrophil-lymphocyte ratio,ECOG-PS,大血管侵襲が抽出され,有害事象では手足皮膚反応,Grade 3以上の高血圧出現群では予後良好であった.8週時点でAFPが20%以上低下するAFPレスポンスを50%に認め,レスポンス群において予後良好であった.現在,日本人における有効性および安全性を評価する第Ⅱ相試験が進行中である.

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詳細

Summary and sub-analysis of phase III trial of cabozantinib in patients with advanced hepatocellular carcinoma (CELESTIAL trial)
小川 浩司 中井 正人 荘 拓也 須田 剛生 森川 賢一 坂本 直哉
北海道大学病院消化器内科