肝胆膵第81巻第5号

ラムシルマブのreal-world data -レンバチニブ後のラムシルマブ-

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  • 葛谷 貞二,他(藤田医科大学)
  • 発行日:2020年11月28日
  • 〈要旨〉
    進行HCC症例に対するラムシルマブの有用性を明らかにしたREACH-2試験では,一次治療ソラフェニブに対する不応例もしくは不耐例が投与対象であった.しかし,現在,ソラフェニブに加えてレンバチニブも一次治療として広く使われている.自験例(10例)におけるレンバチニブ投与後のラムシルマブの治療成績は,6週後の病態制御率:80%,TTP:3.1か月,G3以上の有害事象発現率:10%,RDI:96.1%,ALBI score悪化なしであり,有効性および安全性においてREACH-2試験とほぼ同様の治療成績であった.ラムシルマブ治療による進行HCC患者のさらなる予後延長が期待される.

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Ramucirumab therapy for lenvatinib-failed HCC patients
葛谷 貞二 川部 直人 廣岡 芳樹
藤田医科大学消化器内科Ⅱ