肝胆膵第81巻第5号
レゴラフェニブのreal-world data-RESORCE-outへの有効性-
電子書籍のみ
- 葛谷 貞二,他(藤田医科大学)
- 発行日:2020年11月28日
- 〈要旨〉
レゴラフェニブ治療は,RESORCE試験の適格基準を満たさない症例(RESORCE-out)に対しては推奨されていない.実臨床におけるRESOECE-out症例の割合は約60~70%で,ソラフェニブPD後の治療としては症例や施設によってさまざまな選択肢がとられているのが実状である.Child-Pugh B症例に対する韓国で行われた多施設共同研究では,レゴラフェニブの有効性は低く,安全性でも重篤な有害事象の発現頻度が高かった.実際,RESOECE-out症例に対するレゴラフェニブの治療成績の報告は少なく,実臨床においてもレゴラフェニブ投与の際には,多くの症例でRESORCE基準が遵守されていると思われた.
詳細
Regorafenib for advanced HCC patients in the RESORCE-out group
葛谷 貞二 川部 直人 廣岡 芳樹
藤田医科大学消化器内科Ⅱ