Bone Joint Nerve通巻第8号第3巻第1号
サルコペニア,虚弱の臨床的意義
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- 千田 一嘉(国立長寿医療研究センター)
- 発行日:2013年01月10日
- 〈抄録〉
サルコペニア(Sarcopenia)は加齢に伴う骨格筋量と筋力・身体機能の低下を指し,全身性に進行し,要介護さらに死に至る危険が高まる症侯群である.サルコペニアは虚弱(Frailty)や転倒・骨折などと関連し,栄養・運動・ホルモン療法プログラムの確立が期待される.虚弱(Frailty)は加齢に伴い累積的・複合的に生体機能が低下することで,外界のストレスに身体恒常性が維持できず,施設入所・入院,さらに死亡の可能性が高まる.虚弱(Frailty)はサルコペニアと重なる部分も大きいが,精神・社会的要因も加えた,臓器や疾患にとらわれない包括的な視点である.
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Clinical significance of sarcopenia and frailty
千田 一嘉
国立長寿医療研究センター