臨床精神医学第47巻第4号

蛋白分画の異常

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  • 西川 彰則(和歌山県立医科大学)
  • 発行日:2018年04月28日
  • 〈抄録〉
    蛋白分画検査(血清,尿)は,ルーチンで行われる検査項目ではないため,総蛋白,アルブミン,グロブリンの増減や,蛋白尿,血液像に赤血球連銭形成を認めた際に確認すべき項目である。蛋白分画の異常を認めた場合には,血清免疫グロブリン定量検査や血清および尿の免疫電気泳動法(固定法)を行い,そのパターンに応じて専門医への紹介が必要である。特にM蛋白を検出した場合には,多発性骨髄腫などの形質細胞の異常を伴う疾患の可能性があり,速やかに血液専門医への紹介が必要である。

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Abnormal protein fractions
西川 彰則
和歌山県立医科大学血液内科