臨床精神医学第47巻第4号

高齢精神科患者の精神疾患・身体合併疾患と検査値異常

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  • 武田 雅俊(大阪河﨑リハビリテーション大学)
  • 発行日:2018年04月28日
  • 〈抄録〉
    超高齢社会の到来とともに,精神科診療において入院患者と外来患者の高齢者比率が高くなっている。老年精神医学では,頻度の高い疾患として3D(Dementia,Depression,Delirium)あるいは高齢者に多い多剤併用により惹起される副作用としての病態を含めて4D(Dementia, Depression, Delirium, Drugs)に注意を喚起している。高齢者では,腎血流量,最大換気量,肺活量,腎糸球体濾過率などの腎機能・肺機能は90歳代では50%以下に低下し,心係数,細胞内水分量,基礎代謝量,神経伝達速度なども70〜80%程度に低下している。このような身体低下により高齢者は多くの身体疾患を合併しやすく,その結果として多くの薬剤を使用している場合も多い。このような高齢精神科患者の検査値は一般高齢者以上に基準値から外れることが多いので注意が必要である。高齢者の検査値異常,薬剤による検査値への影響を含めて,高齢精神科患者の外来診療における検査にかかわる注意事項について述べた。

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Laboratory data of the elderly psychiatric patients in clinics
武田 雅俊
大阪河﨑リハビリテーション大学認知予備力研究センター