臨床精神医学第47巻第4号
血小板数の異常
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- 蒸野 寿紀(和歌山県立医科大学)
- 発行日:2018年04月28日
- 〈抄録〉
血小板は止血機構において重要な役割を担う。血小板数の減少は出血傾向につながり,血小板数1万/μL未満では重篤な出血傾向がみられる。精神科患者においては,薬剤性血小板減少症・血栓性血小板減少性紫斑病に特に注意が必要である。薬剤性血小板減少症の原因薬剤で精神科での使用頻度が高い薬剤としては,ハロペリドール,カルバマゼピン,バルプロ酸,フェニトインがあげられる。血栓性血小板減少性紫斑病は動揺する精神神経障害をきたし,精神科外来を受診する可能性があるため注意が必要である。本稿では,血小板数の異常についての注意点と異常値への対応について概説する。
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Abnormal platelet counts
蒸野 寿紀
和歌山県立医科大学血液内科