臨床精神医学第52巻第6号

大麻乱用を契機に発病した慢性精神病─サイケデリック体験と〈非意味〉─

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  • 小田 晶彦・他(下総精神医療センター)
  • 発行日:2023年06月28日
  • 〈抄録〉
    近年わが国でも若年層を中心に大麻の乱用が広がっている。一方諸外国で大麻の娯楽使用の容認化が進んでいることから,わが国でも大麻使用の容認を勧める意見も出始めている。大麻の喫煙はtripと呼ばれる独特の認知の変容状態を起こす。これはLSDやメスカリン,マジックマッシュルームがもたらすサイケデリック体験と共通する部分が多い。そしてサイケデリック体験の終局にある「非意味」の意識化が重篤な精神病的障害を起こすのである。本稿では大麻乱用を契機として慢性精神病を発症した症例を紹介し,その長期的な病像の変化の中に「非意味」が後年まで自我障害の痕跡として残っていることを精神病理学的に考察した。

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Chronic psychosis triggered by marijuana abuse –psychedelic experience and “force du non-sens”–
小田 晶彦 尾久 守侑 小柳 一洋
独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター