臨床精神医学第52巻第6号

インターネット依存と攻撃性

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  • 治徳 大介(東京医科歯科大学)
  • 発行日:2023年06月28日
  • 〈抄録〉
    インターネット依存やゲーム行動症は,インターネットやゲームを日常生活で最優先するためにコントロールができなくなり,日常生活/社会生活に支障をきたす行動嗜癖疾患である。攻撃性や暴力の問題は深刻であり,警察や児童相談所が関わることもしばしばある。さまざまな研究で攻撃性はこれらの予測因子として特定されているが,逆もまた同様で,両者に共通の生物学的基盤が推察される。さらに,ゲームやスマホの過剰使用による認知機能低下や睡眠不足が攻撃性を悪化させる可能性が指摘されている。家庭環境,親のスマホ使用,頻回のアクセスなども攻撃性に影響を与えている。攻撃性に対する対処法として,依存そのものに対処することが必要で,薬物療法やスクリーンタイムなどによる時間管理,ストレスコントロールなどが有効である。また,親のスマホ使用や親子間コミュニケーションの低下なども攻撃性に関わるため,家族への教育も重要である。

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Internet addiction and aggression
治徳 大介
東京医科歯科大学精神行動医科学分野