臨床精神医学第52巻第6号

認知症と攻撃性

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  • 今井 鮎・他(京都府立医科大学)
  • 発行日:2023年06月28日
  • 〈抄録〉
    世界的な高齢化により,認知症を患う高齢者の数は増加の一途を辿っている。認知症患者には,抑うつ気分や意欲低下,衝動性の亢進,幻聴や妄想など神経精神症状 (Neuropsychiatric symptoms:NPS)といわれる症状が80%もの割合でみられる。NPSの中でも特に衝動性の亢進や易刺激性,焦燥感による攻撃的な行動はアパシーや抑うつに次いでよくみられ,患者と介護者の生活の質の低下と苦痛につながる。これらの症状は転帰の悪化に直結するだけでなく,本人やその家族,さらには社会にまで物理的,心理的,経済的な影響をもたらす。ここでは認知症の中でも,一般的なアルツハイマー病,血管性認知症,前頭側頭型認知症およびレビー小体型認知症について,それぞれ攻撃性の原因とその治療について概説する。さらに,近年認知症の前駆段階またはリスクファクターとして注目されている軽度行動障害 (Mild behavioral impairment:MBI)についても解説した。

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Dementia and aggression
今井 鮎 松岡 照之 成本 迅
京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学