臨床精神医学第52巻第6号

攻撃行動の神経学的基盤

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  • 高橋 阿貴(筑波大学)
  • 発行日:2023年06月28日
  • 〈抄録〉
    攻撃行動は,私たち人間から昆虫まで,幅広い動物において観察される進化的に保存された行動で,それにかかわる神経学的基盤も重なる部分が大きい。多くの動物にとって,攻撃行動はなわばりを守るなどの目的において適応的な行動である一方,必要以上の攻撃行動を表出してしまうことはリスクが高く適応的とはいえない。そのため,攻撃行動にはそれを表出するメカニズムと抑制をかけるメカニズムが存在しており,両者のバランスが崩れたときに,過剰な攻撃性が生じてしまうと考えられる。ここでは,攻撃行動の定義について動物研究と人間研究の観点から振り返ったあと,攻撃行動の表出と抑制にかかわる脳領域について概説するとともに,攻撃行動が強化されてしまう仕組みとしての報酬系の関与について紹介する。

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Neural mechanisms of aggressive behavior in animals
高橋 阿貴
筑波大学人間系行動神経生物学研究室