臨床精神医学第52巻第6号

神経発達症(ASD,ADHD)と攻撃性

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  • 佐々木 祥乃・他(東日本少年矯正医療・教育センター)
  • 発行日:2023年06月28日
  • 〈抄録〉
    神経発達症の代表である,注意欠如・多動性障害と自閉スペクトラム症の患者に生じる攻撃性への理解,評価,対処について述べた。それぞれの疾患の頻度と増加の一因について,また,多彩な臨床症状と攻撃性に至り得る背景について概観した。神経発達症とIrritabilityや逆境的小児期体験,自殺との関連や,非薬物療法,薬物療法のいずれについても先行研究をふまえつつ言及した。本文中にも述べたが,すべての神経発達症患者が攻撃性を持つわけでは決してなく,攻撃性の背景を考慮しつつ,目の前の患者が今,どういったことに苦しんでおり,発達特性がいかほどあってうまく日々の生活に支障をきたしているのか,また,どの発達課題に取り組み苦しんでいるのか念頭に置くことが大事である。そういった治療者の態度や患者への言葉がけこそが,彼らの攻撃性を和らげることや彼らが自身の攻撃性と向き合うことにつながる大切な治療的かかわりである。

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Aggression associated with neurodevelopmental disorders (ASD and ADHD)
佐々木 祥乃*1,2,3 宇佐美 政英*3
*1東日本少年矯正医療・教育センター医療部
*2東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科精神行動医科学分野
*3国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科