肝胆膵第84巻第3号

サルコペニア,オステオパシーのマネジメント

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  • 阪上 順一,他(市立福知山市民病院)
  • 発行日:2022年03月28日
  • 〈要旨〉
    慢性膵炎診療ガイドライン2021 改訂第3 版では,サルコペニア,オステオパシーのマネジメントについて記述が新規追加された.サルコペニアとオステオパシーは膵機能低下による栄養障害と密接に関連しているが,慢性膵炎患者の栄養状態の評価は,BMIのみ,などの単一の項目で行うべきではない.自験例のBIA法を用いた検討では,標準BMIである慢性膵炎90例中,骨格筋量低下が40%存在しており,わが国でも慢性膵炎のサルコペニア症例が多いと想定される.他方,慢性膵炎は脆弱性骨折の高リスクであることが判明している.慢性膵炎に起因する骨疾患を,chronic pancreatitisassociated osteopathyと呼称しており,骨減少症と骨粗鬆症がこれに当てはまる.慢性膵炎25例(自験例)の骨密度計測T-score を用いた検討では60%にオステオパシーがみられている.慢性膵炎診療ガイドライン2021において,慢性膵炎では骨粗鬆症のスクリーニング検査が有用であると記載された.

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詳細

Management of sarcopenia and osteopathy in chronic pancreatitis
阪上 順一*1,2 香川 惠造*1 奥田 隆史*1 辻 俊史*1 原 祐*1  岩井 直人*1 岡 浩平*1 酒 井浩 明*1 服部 知恵*1  谷口 昌史*1 小牧 稔之*1 三宅 隼人*2 十亀 義生*2  保田 宏明*2 伊藤 義人*2
*1市立福知山市民病院消化器内科
*2京都府立医科大学消化器内科