肝胆膵第84巻第3号

予防的抗菌薬はなぜ減らないのか

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  • 岡本 好司,他(北九州市立八幡病院)
  • 発行日:2022年03月28日
  • 〈要旨〉
    国内外で,いまだに急性膵炎に対して予防的抗菌薬を使用されることが多い.急性膵炎は,短期間に重症化し,膵や膵周囲に感染が及ぶと敗血症や臓器障害を容易に発症し,予後が悪化することが知られており,これらを恐れて行われていると思われる.しかし,軽症急性膵炎では,多剤耐性菌や真菌感染症の観点から,漫然と予防的抗菌薬を使用すべきではない.また,重症急性膵炎においても,胆道感染合併や膵壊死部の感染が疑われる症例,免疫力低下などの限定的な症例に予防的抗菌薬を行うべきである.

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Why are prophylactic antimicrobials not reduced in the treatment of acute pancreatitis?
岡本 好司*1 上原 智仁*1 野口 純也*1 朝岡 元気*1 田嶋 健秀*1 又吉 信貴*1 山吉 隆友*1 木戸川 秀生*1 森 泰寿*2 田村 利尚*2
*1北九州市立八幡病院外科/ 消化器・肝臓病センター
*2産業医科大学第一外科