肝胆膵第84巻第3号
胆道狭窄に対する治療-プラスチックステント or FCSEMS-
電子書籍のみ
- 中村 佳史,他(富山大学)
- 発行日:2022年03月28日
- 〈要旨〉
慢性膵炎では10 ~ 30%に胆道狭窄が生じるが,現在は低侵襲な内視鏡的治療が広く行われている.従来プラスチックステント(PS)が推奨されてきたが,近年fully covered self-expandable metallic stent(FCSEMS)の有用性が報告され,2021年に改訂された慢性膵炎診療ガイドライン(改訂第3 版)1)においてはPS複数本留置とFCSEMSが同等に推奨されるようになった.最終的な治療成績や偶発症については両者に差はないが,ERCPの必要回数や治療費用はPSよりFCSEMSに利がある可能性がある.
詳細
Management of biliary stricture due to chronic pancreatitis: plastic stent or fully covered self-expandable metallic stent
中村 佳史 安田 一朗 松野 潤 井上 祐真 林 伸彦 元尾 伊織 南條 宗八 三原 弘 梶浦 新也 安藤 孝将 藤浪 斗 田尻 和人
富山大学学術研究部医学系内科学第三講座