臨床精神医学第49巻第5号

認知予備力と認知症予防

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  • 武田 雅俊(大阪河﨑リハビリテーション大学)
  • 発行日:2020年05月28日
  • 〈抄録〉
    高齢者の脳内には,アミロイド沈着,神経原線維変化,神経細胞脱落などの加齢変化が認められる。これらはアルツハイマー病の基本病理と考えられており,一般的にいうと,このような病理所見を示す人の認知機能は低下している。しかしながら,個体の認知機能低下には個体差が大きいことも事実である。実際に死後剖検脳にアルツハイマー病の病理を示す人の中には,生前に認知機能低下を示していなかった人がいることも知られており,アミロイド沈着や神経原線維変化は,必ずしも認知機能低下と相関しない場合がありうる。そして,このような病理所見と認知機能の乖離を説明する仮説として「認知予備力」仮説が提唱されるようになった。認知予備力が高い人では,アルツハイマーの病理があったとしても認知機能を維持できる可能性があることから,認知予備力と認知症予防の特徴を明らかにし,認知予備力を高めることを目標にした研究を推し進め,高齢者の認知機能低下を予防する戦略を推し進めることは重要である。

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Cognitive reserve and dementia prevention
武田 雅俊
大阪河﨑リハビリテーション大学学長