臨床精神医学第49巻第4号

摂食障害の脳画像解析

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  • 佐藤 康弘・他(東北大学)
  • 発行日:2020年04月28日
  • 〈抄録〉
    神経性やせ症(AN),神経性過食症(BN)に代表される摂食障害は若年女性に好発し,やせ願望・肥満恐怖に起因する極端な食事制限や排出行動により心身に深刻な影響が及ぶ難治性の疾患である。脳画像研究の発展により,摂食障害に関するさまざまな知見が得られるようになってきた。体重の低下したAN患者の灰白質体積は健常者と比較して有意に低下し,体重回復後には正常化していた。体重正常なBN患者でも一部の灰白質で体積低下を認めている。安静時fMRIでのDefault Mode Networkの異常,体形認知関連領域の異常,味覚や空腹などの内受容感覚に重要な役割を果たす島の活動異常が明らかになっている。また認知機能課題では計画的な行動を司る認知制御関連領域の活動が摂食障害患者では過剰であった。脳画像解析をとおして摂食障害の病態解明に大きな前進が持たされつつある。

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Neuroimaging analysis of eating disorders
佐藤 康弘*1 福土 審*1,2
*1 東北大学病院心療内科
*2 東北大学大学院医学系研究科行動医学