臨床精神医学第48巻第7号
初発精神病
電子書籍のみ

- 神庭瑠美子・他(東京女子医科大学)
- 発行日:2019年07月28日
- 〈抄録〉
初発精神病とは,幻覚,妄想,興奮,昏迷,緊張病症状などの症状を初めて呈した状態のことをいう。統合失調症において,操作的な診断基準を満たす前の段階から早期介入し精神病未治療期間を短縮させ,予後悪化を防ぐ観点から注目されている。初発精神病の長期的な治療目標は,治療を継続して寛解から社会機能の回復を図ることである。最初の治療介入は,予後にも大きな影響を与えるが,特に医師患者関係の構築が内服アドヒアランスや再発リスクにも影響する。慢性期の統合失調症と比較し抗精神病薬は低用量で効果が得られ,副作用も出現しやすく,第二世代抗精神病薬の使用が推奨される。抗精神病薬には明確な再発予防効果があり,できるだけ長期間抗精神病薬治療を継続することが望ましく,少なくとも1 年間は継続することが診療ガイドラインにおいても推奨されている。
詳細
First episode psychosis
神庭 瑠美子 稲田 健
東京女子医科大学医学部精神医学講座