肝胆膵第79巻第4号

膵仮性嚢胞・WONへのアプローチ

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  • 桒谷 将城,他(北海道大学)
  • 発行日:2019年10月28日
  • 〈要旨〉
    急性膵炎の主要偶発症である“膵仮性嚢胞”ならびに“walled-off necrosis(WON)”は,急性膵炎発症後4 週を過ぎてからみられるものであり,アトランタ分類2012 によって明確に定義されるようになった.症状の有無により症候性と無症候性に分けられ,症候性の場合には,step-up アプローチに基づいた集学的治療が必要となる.すなわち,低侵襲治療である経皮的もしくは内視鏡的アプローチによる単独ドレナージから開始して徐々に外科的アプローチへと侵襲度を上げていく方法である.初回内視鏡的アプローチと初回経皮的アプローチを比較した過去の研究によれば,膵液瘻発生率と在院日数において前者が優れていた.内視鏡的ドレナージには,十二指腸内視鏡を用いた経乳頭的アプローチと超音波内視鏡ガイド下に行う経消化管的アプローチがある.内視鏡的アプローチが困難な部位に対しては,経皮的アプローチを試み,それでもアプローチができない場合や改善がみられない場合にのみ,外科的処置に踏み切るべきである.

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詳細

Endoscopic treatment for pancreatic pseudocyst and walled-off necrosis
桒谷 将城*1 川久保 和道*2 加藤 新*2 平田 幸司*2 平田 甫*2 坂本 直哉*2
*1北海道大学病院光学医療診療部
*2北海道大学大学院医学研究院消化器内科学教室