肝胆膵第78巻第3号

ミニマル肝性脳症の治療意義

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  • 遠藤 龍人,他(岩手医科大学)
  • 発行日:2019年03月28日
  • 〈要旨〉
    肝硬変患者において,精神神経症状が明らかでなく,鋭敏かつ定量的な精神神経機能検査によりはじめて異常を指摘される例をミニマル肝性脳症と呼び,その病態が注目されている.従来の重症度分類における昏睡なしから昏睡Ⅰ度の間に存在する病態の概念であり,言語性認知機能は比較的保たれているのに対して動作性認知機能の低下が特徴とされている.肝硬変症例の約30%に合併し,健康関連QOLの低下や自動車運転能力の低下を認めるほか,転倒・骨折リスクが高いなど,患者の日常生活においてさまざまな支障をきたす可能性がある.肝硬変患者の診療にあたっては,本病態の存在を念頭において積極的に診断を試みる必要がある.

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詳細

Significance of the treatment in patients with minimal hepatic encephalopathy
遠藤 龍人*1 佐藤 琢郎*2 小岡 洋平*2 吉田 雄一*2 柿坂 啓介*2 滝川 康裕*2 加藤 章信*3 鈴木 一幸*4
*1岩手医科大学看護学部看護専門基礎講座 
*2岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科肝臓分野 
*3盛岡市立病院 
*4盛岡大学栄養科学部栄養科学科