肝胆膵第78巻第3号

肝性脳症の予後と治療意義

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  • 齋藤 英胤(慶應義塾大学)
  • 発行日:2019年03月28日
  • 〈要旨〉
    肝性脳症は,肝硬変の予後を規定する重大な合併症であり,入院中死亡率は約15%で,症状発現後1年以内の死亡率は60〜70%と見積もられる.顕性の脳症はもちろん,不顕性の脳症であっても患者のQOLは低下し,睡眠,記憶,学習,運転,職業,社会生活などにおいてさまざまな問題が生ずる.また,脳症回復後も認知機能が低下していることが報告されている.多くの問題を抱える肝性脳症の治療には多額の医療費がかかる.国や地域により医療費は異なるが,米国では1人の肝性脳症の入院患者にかかる医療費は,約5,000〜50,000 USドルと見積もられている.医療費は治療薬の選択により大きく異なる可能性があり,効率の良い個別医療が望まれる.

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Prognosis and therapeutic benefit of hepatic encephalopathy
齋藤 英胤
慶應義塾大学大学院薬学研究科薬物治療学