肝胆膵第78巻第2号

IgG4関連硬化性胆管炎による胆管狭窄のマネジメント

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  • 鷹取 元,他(金沢大学)
  • 発行日:2019年02月28日
  • 〈要旨〉
    IgG4-SCの胆管狭窄に対するマネジメントとして,ERCPおよび内視鏡的胆管ドレナージ(EBD)が推奨されているが,EBDをせずにステロイド治療を行うことが可能と判断された症例においても,胆管狭窄の改善や安全性は同等であった.チューブステントを留置する場合には,自然脱落やステント閉塞,胆管結石の出現する場合には注意が必要であり,ステロイド投与で胆管狭窄の改善が確認されれば,ステントは早期に抜去すべきである.胆管狭窄の再燃症例の多くは,ステロイド維持療法が短く,投与量も少ない症例であった.また狭窄像が異なった再燃をきたす症例もあり,注意深い経過観察が必要である.

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詳細

Management of bile duct stenosis by IgG4-related sclerosing cholangitis
鷹取 元*1 宮澤 正樹*1 須田 烈史*1 岡藤 啓史*1 林 智之*1 小村 卓也*2 浅井 純*3 松田 耕一郎*4 北村 和哉*1 金子 周一*1
*1金沢大学附属病院消化器内科 
*2国立病院機構金沢医療センター消化器科 
*3公立松任石川中央病院消化器内科 
*4富山県立中央病院内科