肝胆膵第78巻第2号

IgG4関連消化管病変の臨床病理学的特徴

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  • 石井 文彩,他(倉敷中央病院)
  • 発行日:2019年02月28日
  • 〈要旨〉
    IgG4関連消化管病変は,従来の報告では多彩な臨床像を示し組織学的特徴も不明で,臨床病理学的概念としては確立されていなかった.本邦の全国調査の結果,筋状びまん性のリンパ球,形質細胞浸潤による固有筋層の肥厚と粘膜固有層深部での形質細胞の集簇巣形成を組織学的特徴とし,良性潰瘍や早期胃癌に伴うことがわかった.臨床的には高齢男性に好発し,消化器症状は乏しく,血中IgG4の上昇,特徴的な他臓器病変の合併など,IgG4関連疾患として合致した.一方,貫壁性に線維化主体の病変や多数のリンパ濾胞などが形成され,多数のIgG4陽性細胞を認めてもIgG4関連疾患とは言い難い症例も存在する.今後の研究の進展が期待される概念である.

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Clinicopathological features of IgG4-related gastrointestinal disease
石井 文彩 能登原 憲司
倉敷中央病院病理診断科