肝胆膵第78巻第2号

自己免疫性膵炎の新たな自己抗原−ラミニン511 の同定とその意義−

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  • 塩川 雅広,他(京都大学)
  • 発行日:2019年02月28日
  • 〈要旨〉
    われわれは,これまで自己免疫性膵炎患者のIgGをマウスに投与することにより,病原性自己抗体の存在を明らかにしてきた.これらの結果から患者IgGは膵臓の細胞外マトリックスを標的としていることが示唆されたため,今回,その標的自己抗原の同定を目的としてスクリーニングを行った.その結果,自己免疫性膵炎患者において,ラミニン511-E8に対する自己抗体を発見し,臨床症状と関連することを明らかにした.また,ラミニン511-E8をマウスに免疫することにより,自己免疫性膵炎の病理像に合致する膵病変が形成されることを示した.これらの結果より,ラミニン511-E8が病因をなす自己抗原であると考えられた.今後,同抗体測定による臨床応用が期待される.

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詳細

Laminin 511 is a target antigen in autoimmune pancreatitis
塩川 雅広*1,2 児玉 裕三*2
*1京都大学医学部附属病院消化器内科学講座 
*2神戸大学大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野