臨床精神医学第45巻第7号

統合失調症回復への希望と主体価値の確立

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  • 池淵 恵美(帝京大学)
  • 発行日:2016年07月28日
  • 〈抄録〉
    精神障害リハビリテーションの分野ではリカバリー概念が普及し,症状や機能が回復するだけではなく,自己価値や社会的存在の再編によって,新たな生き方に喜びや生きがいを見いだそうとするようになった。こうしたリカバリーは文化や環境要因も大きく影響する。具体的なリカバリーを知るために,べてるの家にみられる回復の諸相について概観した。「障碍があっても希望を持つ」ためには,少数であることの生き方を価値づけて選び取ろうとする価値転換が認められる。専門家が考えるリカバリー概念は,体験する主体と異なるので,専門家の押しつけにならないわきまえが必要である。「肯定感」,「受容」についても同じことがいえる。脳・身体・心から成り立つ人が,主体価値を見いだし,その人なりの人生を見いだしていくことが回復のプロセスになる。時間のかかる過程を共体験しつつ,本人の希望に寄り添い,前進を助けていくことが,私たち専門家の果たすべき役割である。

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Hope for recovery in schizophrenia and development and attainment of personalized value
池淵 恵美
帝京大学医学部精神神経科学講座