臨床精神医学第52巻第12号

公的統計からみたメンタルヘルス

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  • 林 玲子(国立社会保障・人口問題研究所)
  • 発行日:2023年12月28日
  • 〈抄録〉
    メンタルヘルスを患う人が何人いるのか,その統計は多い。患者調査における精神および行動の障害,神経系の疾患の総患者数は2020年で869万人と2017年から大きく増加した。この値に該当する国民生活基礎調査の数値も複数ある。さらに,精神障害者統計や労働安全衛生分野で複数の調査・統計が存在している。これら疾病統計に付け加え,死因統計は人口動態統計により得られる。近年の精神および行動の障害,神経系の疾患による死亡は認知症により大きく増加しているが,それ以外の疾患による死亡はそれほど増加していない。一方,複合死因として,死亡診断書のいずれかの欄にうつ病や統合失調症を含む「その他の精神及び行動の障害」が記載されている割合は一定数あり,自殺や不慮の中毒による死亡の10%強に記載されている。これら公的統計は,今後適用されるICD-11のメリットを生かしながら,デジタル時代にふさわしい統計に進化することが期待される。

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Official statistics on mental health
林 玲子
国立社会保障・人口問題研究所