臨床精神医学第52巻第12号

デジタルビッグデータの適切な利用促進に向けて─科学的,医学的エビデンス構築の重要性─

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  • 石塚 公子・他(ジョンズホプキンス大学)
  • 発行日:2023年12月28日
  • 〈抄録〉
    神経精神医学においてデジタルデータの適切な活用を目指すためには,どのような分類でデータを取得していくのかが,科学的,医学的エビデンス構築の土台となる。メカニズムに基づいたバイオマーカーや新薬の探索に向けて,病態要素による分類に基づくディメンジョナルアプローチで取り組むことを推奨した。次に,デジタルデータに対して生物学的データが病態メカニズムへの橋渡しを担う場合には,脳の病態を反映するサンプルを,非侵襲的に医療スタッフの介入を必要としない幅広い現場で採取することが成功の鍵になることを,鼻腔ブラシ採取嗅神経細胞研究を例に紹介した。そしてディメンジョナルアプローチでは精神医学がスペクトラムとして捉えられ,現在のカテゴリカルアプローチによる二極化を超えたすべての人を対象にしたストラテジーが必要であることを論じた。最後にデジタルデータによる解をさらに最適化するための個人の語りの大切さをハイライトした。

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詳細

Promotion of the use of digital big data based on the rigorous evidence in brain science and medicine
石塚 公子*1 宇田川 健*2 Yukiko Y. Lema*3
*1ジョンズホプキンス大学医学部
*2認定NPO 法人地域精神保健福祉機構コンボ
*3ジョンズホプキンス大学医学部