臨床精神医学第52巻第10号

オランザピンにより横紋筋融解症を呈した双極性障害の1 症例

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  • 武田 隆綱(武田メンタルクリニック)
  • 発行日:2023年10月28日
  • 〈抄録〉
    オランザピンにより横紋筋融解症を呈した双極性障害の1症例を経験したので報告する。症例は38歳の男性である。種々の薬物を投与していたが,軽症うつ病エピソードが遷延していたため,オランザピンを10 mgから開始して,20 mgに増量したところ,1か月半後に四肢の筋肉痛と脱力感が出現した。血清クレアチンキナーゼ(CK),血中ミオグロビンの上昇がみられ,肝機能,腎機能,電解質は正常範囲内で,悪性症候群の症状はみられないため,横紋筋融解症と診断した。直ちにオランザピンを中止したところ,15日後には血清CK,血中ミオグロビンとも正常化した。本症例の経験から,オランザピンを投与する際には,横紋筋融解症の発症を念頭におくことが必要と考えられる。

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A case of bipolar disorder with olanzapine induced rhabdomyolysis
武田 隆綱
武田メンタルクリニック