臨床精神医学第52巻第10号

無料低額宿泊所入所者の心理学的・精神医学的特徴の実態調査

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  • 明翫 光宜・他(中京大学)
  • 発行日:2023年10月28日
  • 〈抄録〉
    本稿では,無料低額宿泊所入所者250 名を対象に知的能力,適応行動,精神的健康,身体的機能,神経発達症傾向についての包括的な調査テストバッテリーを組み,実態調査を行った。調査データの平均値から無料低額宿泊所入所者の状態像として以下のことが明らかになった。(1)知的能力は境界線知能の水準が多く,神経発達症特性が一般人口より高い。(2)精神的健康では抑うつ症状がやや高く,身体的機能の不調や痛みも多く抱えている。(3)日常生活における自発的な適応行動が非常に低く,特にコミュニケーションでの支援が必要である。このように無料低額宿泊所入所者は専門的な支援が必要な人々であることが実態調査から明らかとなった。

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詳細

The survey on the psychological and psychiatric characteristics of low-price accommodation facilities residents
明翫 光宜*1 伊藤 大幸*2 鈴木 勝昭*3 鈴木 康之*4 高柳 伸哉*5 村山 恭朗*6
*1中京大学心理学部
*2お茶の水女子大学生活科学部
*3福島学院大学ふくしま子どものこころのケアセンター
*4杜藏心理相談室
*5愛知教育大学心理講座
*6金沢大学人間社会研究域