臨床精神医学第52巻第10号

注意欠如・多動性障害と自閉スペクトラム症の評価尺度の有用性と臨床活用

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  • 島内 智子・他(聖マリアンナ医科大学)
  • 発行日:2023年10月28日
  • 〈抄録〉
    神経発達症の中で代表的な障害である注意欠如・多動性障害と自閉スペクトラム症の評価尺度を概観し,その有用性と課題について概説した。翻訳の評価尺度が多く,評価項目には馴染みのないものも含まれるが,最近のMSPAに象徴されるように,わが国の症例に根差した評価尺度も生まれている。評価尺度の中には自記式のものもあり,主観的評価には留意が必要で,複数の評価尺度を用いることで,適正な病態評価を求めるように配慮が必要である。神経発達症は,そのカテゴリー間の併存も多く,多面的で,かつ加齢による変化も多いことから,病態の変化を的確に捉えて治療戦略を考える必要がある。この意味で評価尺度は,網羅的に病態を捉えることや,治療効果を評価するのに有用であり,臨床医が診断・治療の適正を維持していくのに欠かせないものといえるだろう。

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Usefulness and clinical application of assessment scales for attention deficit hyperactivity disorder and autism spectrum disorder
島内 智子 小野 和哉
聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室