臨床精神医学第52巻第3号

アプリを用いた摂食障害支援

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  • 山内 常生(大阪公立大学)
  • 発行日:2023年03月28日
  • 〈抄録〉
    本邦の摂食障害診療では,患者が食生活や症状を自己モニタリングすることや,治療者が患者の食生活を把握することを目的として食生活日誌が利用されることが多い。筆者は,食生活日誌に代わって食生活を記録し管理することを支援するスマートフォン用アプリを開発した。本アプリは,画像付きの食事内容やその他さまざまな生活活動について詳細な記録ができるほか,規則正しい生活を助けるためのスケジュール管理や定期配信される摂食障害に関する教育資料の閲覧,活動記録に対して治療者がコメントを送信する機能などを備えている。当科では通院患者に本アプリの利用をすすめ,患者の食生活の状況や病状の正確な把握から食生活指導に役立てたり,本アプリを介した患者との交流が患者の治療意欲維持につなげたりするよう試みてきた。アプリを用いた診療には越えるべき課題もあるが,摂食障害患者の回復支援につながるものになると期待している。

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Recovery support for eating disorders using a smartphone app
山内 常生
大阪公立大学大学院医学研究科神経精神医学