臨床精神医学第52巻第3号

児童青年期における神経発達症と摂食障害

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  • 鈴木 太(福井大学)
  • 発行日:2023年03月28日
  • 〈抄録〉
    神経性やせ症,回避-制限性食物摂取症は食行動異常と低栄養状態を呈する精神障害である。自閉スペクトラム症を伴う児童や青年において偏食などの食行動異常が認められやすいことは以前からよく知られていたが,神経発達症概念の拡大に伴い,自閉スペクトラム症と摂食障害の症候学的な類似が多くの臨床家に認識されるようになった。児童や青年が摂食障害を伴うとき,自閉スペクトラム症は過剰診断されやすく,自閉スペクトラム症をアセスメントする際には熟練した臨床家が発達歴を詳細に吟味すべきである。また,摂食障害による低栄養状態があるときは神経発達症の有無にかかわらず低栄養状態を是正しなければならない。自閉スペクトラム症や摂食障害を伴う人は孤立しやすく,摂食障害が寛解した後も青年が孤立していたら,社会的スキル訓練が選択肢である。

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Neurodevelopmental disorders and eating disorders in children and adolescents
鈴木 太
福井大学子どものこころの発達研究センター