臨床精神医学第52巻第3号

摂食障害と不安

電子書籍のみ

  • 山田 恒(兵庫医科大学)
  • 発行日:2023年03月28日
  • 〈抄録〉
    摂食障害患者から一番多く聞く不安は,食事摂取と体重増加への不安である。この不安に対して,治療者が正面から向き合い,論理的に説明しても納得してもらって不安を解消させることは難しい。その難しさの背景には摂食障害自身の病理以外にも低栄養による認知機能障害が存在すると考えられる。こういった不安以外にも背景に隠れている「生きづらさ」の中に,過剰な不安が隠れており,それを見つけ出し,対応することが,摂食障害自体の改善につながることがあり,特に注意する必要があるのは,社交不安症の併存である。社交不安症の併存は摂食障害の治療,再発に大きく関わると考えられ,思春期から社交不安症を発症し,その後摂食障害を発症したケースでは,摂食障害の治療と併行して社交不安症の治療を行う必要がある。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Eating disorder and anxiety
山田 恒
兵庫医科大学精神科神経科学講座