臨床精神医学第52巻第3号

モーズレイ神経性やせ症治療(MANTRA)の概説

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  • 水原 祐起(京都府立こども発達支援センター)
  • 発行日:2023年03月28日
  • 〈抄録〉
    MANTRAは英国で開発された成人のANに特化した個人精神療法である。認知-対人関係モデルと呼ばれる疾患モデルを採用しており,患者の土台となる強迫的な性格傾向や,感情と認知の特性を病前要因とし,病気がアイデンティティの一部となっていることや,家族の強い感情表出やイネイブリングが維持要因となり,悪循環が形成され疾患が維持されると考えられている。治療においては,初期は動機づけを重視し,治療者は協働を重視した治療姿勢を貫く。初期/中盤はフォーミュレーションを行い,ANの維持要因と自分の持つ強みを整理し,ANを外在化する。中盤はそれぞれの維持要因に対して具体的なワークや行動実験で取り組む。特に社会的な感情や対人関係,思考スタイルについて重点的に扱い,どのような自分になりたいのかといった問題についても向き合っていく。患者の生きづらさに対して共感的かつ協働的に,真摯に向き合う姿勢が重視される。〈抄録〉

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Overview of the Maudsley model of anorexia nervosa treatment for adults
水原 祐起*1,2,3
*1京都府立こども発達支援センター
*2京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学
*3特定非営利活動法人SEED きょうと