臨床精神医学第51巻第12号

児童精神科臨床の現場で通院精神療法をどう捉えるか

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  • 齊藤 万比古(愛育相談所)
  • 発行日:2022年12月28日
  • 〈抄録〉
    児童精神科領域の外来診療,とりわけ10代前半にあたる青年期前半段階のそれでは親面接の意義が大きいことが知られている。当初,親はわが子がなぜこんな行動に走るのか,そのときの気持ちはどんなだろうといったわが子の心にメンタライジングすることなく,何をすべきか,何をさせるべきかといった行動水準の解決策ばかり求めがちである。この状態にある親に,魔法の解決策を求めるのではなく,問題をめぐるわが子の気持ちや自分自身の気持ちに関心を持てるようになることを支援する精神療法的なかかわりがまず必要である。やがて本人が当事者として治療にあらわれるようになっても,当初は両価性と自己愛性が前面に出た警戒心の強い登場となるのが一般的である。短い外来診療の中で,青年期前半段階の治療では必須とされる「本人の話を最後まで聞く」ことをどう捉え実践すべきかについても検討した。

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My own views on outpatient psychotherapy in child and adolescent psychiatry
齊藤 万比古
恩賜財団母子愛育会愛育相談所