臨床精神医学第51巻第12号

外来受診者への対応─44年間の診療経験から考えること─

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  • 花田 照久(周愛巣鴨クリニック)
  • 発行日:2022年12月28日
  • 〈抄録〉
    「来る者は拒まず,去る者は追わず」を原則に現在まで外来診療を行っている。受診者が持ち込んでくる相談には予期できないものが多く予約制はとっていない。症状が安定・膠着した受診者には日常生活等に関した世間話を通して日頃みせない不安や生活苦を垣間みることが重要である。休職には上司の了解を取ること,持続性気分障害カテゴリーに入る受診者には生活についての不満・愚痴を語らせ「まあ仕方ないわ」と思ってもらうようにしている。覚せい剤依存者には「警察に“たれこまない”ので使ったら話して欲しい」と伝え指示や助言はあえて行わず,ホッとし嘘をつかなくてもよい時空間を提供している。その他,睡眠薬依存,ゲーム依存,広汎性発達障害,パーソナリティ障害への対応と考えを論じる。また精神医療では「受診者に対して後ずさりは許せるが,背中を向けて逃げない」態度が重要であると考える。

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Attitude on out-patient: thinking from 44 years of medical experience
花田 照久
周愛巣鴨クリニック