臨床精神医学第51巻第12号

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  • 特集/忙しい精神科外来の中で実際に行っていること―通院精神療法のリアル―
  • 発行日:2022年12月28日
  • <企画趣旨>
    精神科医療機関は,収益の多くを通院精神療法に対する診療報酬から得ているが,医療費削減のためにその点数は切り下げられてきている。多くの患者を診る必要性から5分程度しか時間を割けないことも多く,精神療法訓練の不備や,現場によって診療を構成する諸条件が大きく異なることなどから積極的に語られることは少なかった。しかし実際には,そこは患者の利益に貢献している現場であり,地域医療への移行が進む中でその重要性は増す一方である。本特集では,さまざまな臨床現場における通院精神療法の実際についての報告をふまえ,その積極的意義や診療報酬請求の根拠を検討したい。さまざまな臨床現場(メンタルクリニック,単科精神科病院,総合病院精神科)の第一線で活躍されている先生方にご執筆をお願いしたい。

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詳細

<目次>
私たちが外来で行っていること (西條クリニック)西條 朋行・他
分別のある臨床 (三井記念病院)中嶋 義文
私が外来で行っていること─5分間診療の方法論を求めて─ (大内病院)三宅 浩司
外来受診者への対応─44年間の診療経験から考えること─ (周愛巣鴨クリニック)花田 照久
単科精神科病院から考える精神療法の学びと営み (総武病院)瀬戸 光
専門家っぽくない専門外来─専門家とは?─ (昭和大学)常岡 俊昭
いかにして私はベンゾジアゼピン依存に取り組んできたか (植苗病院)高木 果
児童精神科臨床の現場で通院精神療法をどう捉えるか (愛育相談所)齊藤 万比古
プロトタイプアプローチを再び (なんば・ながたメンタルクリニック)永田 利彦
アルコール依存症患者に対する外来での私の工夫 (札幌医科大学)齋藤 利和
「通院精神療法」の治療構造 (下総精神医療センター)尾久 守侑
外来診察─27年を省みて─ (花の谷クリニック)胡桃澤 伸
特別寄稿 私の通院精神療法
私の通院精神療法 (市ヶ谷ひもろぎクリニック)牛島 定信
「通院精神療法」再考─外来で私はどう患者とつきあっているか─ (上智大学)藤山 直樹
通院精神療法のリアル─精神科医療のトワイライトゾーン─ (西ヶ原病院)林 直樹
シリーズ/精神科医に知ってもらいたい医学生物学の先端技術
一細胞解析が切り開く医学生物学研究 増田 隆博
短 報
外来森田療法を施行されコロナ不安が改善した病気不安症の1症例 半田 航平・他