臨床精神医学第51巻第4号

ICD-11がパーソナリティ症診療に与えるインパクト

電子書籍のみ

  • 林 直樹(西ヶ原病院)
  • 発行日:2022年04月28日
  • 〈抄録〉
    ICD-11のパーソナリティ症(Personality disorders:PD)の診断基準およびそこで示されているPD概念では,まさに画期的というべき大きな変革が行われている。本稿では,その主要なものとして,PD診断基準においてパーソナリティ(人格)とPDとの関連が明示されたこと,ディメンション診断の導入,PDの問題が環界との関わりにおいて生じるとする把握についての解説を行い,そこから導き出される治療の課題について検討した。そこでは,PD診療において患者の人格的側面が取り扱われていることを認識し,患者の人格の尊重を徹底するべきこと,PDの特性をディメンションとして把握するなら,それを少しずつ変容させる働きかけが妥当だと考えられること,PDの問題の出現を患者と環界との関わりにおいて捉えることが治療的介入に通じることなどの議論が行われた。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Impact of ICD-11 on the clinical practice for personality disorders
林 直樹
医療法人社団三恵会西ヶ原病院