臨床精神医学第51巻第4号

神経発達症群および排泄症群

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  • 高岡 健(岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター)
  • 発行日:2022年04月28日
  • 〈抄録〉
    ICD-11の神経発達症群と排泄症群について,ICD-10からの変更点を中心に解説した。神経発達症群のうち知的発達症は,位置づけや名称だけではなく,知的能力とともに適応機能を重視する方向へ診断概念が変更された。自閉スペクトラム症は,知的発達症を伴うか伴わないかにより二分され,それぞれが機能的言語の損なわれ方の程度に応じ三区分されることによって,6個の特定用語が設定された。そして,「知的発達症を伴わない,かつ機能的言語の不全がない又は軽度不全を伴う」以外については,以前に獲得したスキルの喪失を伴うか伴わないかによる区分が加えられた。このことは,部分的にではあれ,ディメンジョナルな診断方式が導入されたことを意味する。一方,注意欠如多動症については,ディメンジョン診断からは遠ざかっている感が否めない。また,遺尿症と遺糞症は,ICD-11では排泄症群として独立したカテゴリーに分類されることになった。

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Neurodevelopmental disorders and elimination disorders
高岡 健
岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター発達精神医学研究所