臨床精神医学第50巻第8号

緩和ケアとCOVID-19感染症

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  • 上村 恵一(斗南病院)
  • 発行日:2021年08月28日
  • 〈抄録〉
    COVID-19感染症による影響で緩和ケアの提供体制は大きな変化を余儀なくされた。しかし,緩和ケアが生命を脅かす疾患を対象とする性質から,わが国においてはがんや心不全などに限定されていたが,いま最も国民の生命を脅かしている疾患であるCOVID-19感染症が緩和ケアを提供すべき明確な対象となったことで,緩和ケアの提供そのものの意味が見直され,すべての人が基本的に受けることができる医療の一つとして捉えられるようになった。COVID-19感染症に対する緩和ケアチームの対応は呼吸困難,咳嗽,せん妄など多岐にわたり,いずれも海外のガイドラインを参照し緩和医療学会の有志が複数の手引きを作成している。新型コロナウイルス感染症による専門的緩和ケアの変化は,新しい専門緩和ケアの方向性を示してくれる機会となった。それは,デバイス,遠隔診療を最大限利用することでこれまでと変わらない緩和ケアが提供できることを示してくれたと思われる。

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Palliative care for COVID-19 infection
上村 恵一
国家公務員共済組合連合会斗南病院精神科〔