臨床精神医学第50巻第8号

心不全の緩和ケア

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  • 赤穂 理絵(東京女子医科大学)
  • 発行日:2021年08月28日
  • 〈抄録〉
    心不全は高齢化社会において,増加が予測されている疾患である。末期心不全においては,身体的苦痛ばかりでなく全人的な苦悩の存在が指摘されており,2018年からは緩和ケア診療加算の対象疾患にもなっている。心不全緩和ケアにおける精神科の役割は,心不全に高頻度に合併する不安,抑うつ,認知機能低下,せん妄への対応が中心となる。これらの精神症状合併は,生理学的メカニズム,あるいはセルフケアやアドヒアランスを介して,心不全の予後にも影響することが知られている。また,アドバンスケアプランニングをはじめとする意思決定支援に影響を及ぼすことがある。そのため,精神症状合併の早期発見と適切な治療的介入が重要となる。心不全にはデバイス治療,心臓移植という特異な治療がある。本稿では,これらに関連する心理状態,合併する精神症状についても解説する。

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The palliative care for heart failure
赤穂 理絵
東京女子医科大学医学部精神医学講座