臨床精神医学第50巻第8号

進行がん患者に対する早期からの緩和ケア

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  • 奥山 徹(名古屋市立大学)
  • 発行日:2021年08月28日
  • 〈抄録〉
    「早期からの緩和ケア」とは,進行がん患者を対象として,診断8週以内に,身体・精神症状緩和,ゴール設定,意思決定支援,ケアのコーディネートなどの総合的なケアを多職種協働で提供し,患者のQOLの向上を目指すことである。Temelらが無作為化比較試験を行い,「早期からの緩和ケア」が進行がん患者のQOLや抑うつを改善させることを示して以降,その有用性を検証するためのさまざまな研究が行われてきた。本稿では,これらの知見を概説する。一方,わが国のがん医療に「早期からの緩和ケア」を実装するにはさまざまな困難がある。厚生労働科学研究費補助金「がんと診断されたときからの緩和ケアの推進に関する研究」(武藤班)では,わが国の医療体制の中で「診断時からの緩和ケア」を実現するための提言を行っている。本稿では,精神科医の視点からその提言の一部について解説を加える。

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Early palliative care for advanced cancer patients
奥山 徹
名古屋市立大学医学部附属西部医療センター精神科・緩和ケアセンター