臨床精神医学第50巻第6号
大学生を対象とした性別違和感に関するアンケート調査
電子書籍のみ
- 鷲見 聡・他(日本福祉大学)
- 発行日:2021年06月28日
- 〈抄録〉
性別違和感の程度はさまざまであり,強い違和感を持つために医学的治療を希望する場合から,違和感があっても困難感を伴わない場合までがある。医療機関受診児(者)の調査研究は多いが,一般集団における性別違和感の調査が少ないため,性別違和感評価尺度を用いて一般大学生457名を対象に性別違和感を調べた。その結果,男子学生の2.8%,女子学生の4.6%が性別違和感を持っていた。性別違和感を持つことはメンタルヘルス上のリスクになる可能性があり,さらなる検討が必要である。
詳細
鷲見 聡*1 吉野 真紀*1 浜田 恵*2 渡邉 忍*3 牧 真吉*3
*1日本福祉大学教育・心理学部
*2名古屋学芸大学ヒューマンケア学部
*3日本福祉大学社会福祉学部