臨床精神医学第50巻第6号

自殺および自殺未遂の遺伝子解析研究

電子書籍のみ

  • 小森 崇史・他(奈良県立医科大学)
  • 発行日:2021年06月28日
  • 〈抄録〉
    自殺の生物心理社会学的メカニズムを考えるうえで,遺伝子に関連する要素は,Distal factor(遠位要因)として危険因子にあげられる。Distal factorには,遺伝的素因や幼少期逆境体験によるエピジェネティックな遺伝子発現変化などが含まれ,これらは後の自殺行動につながる性格傾向などの要因を生み出していく。本稿では,遺伝的素因およびエピジェネティックな遺伝子発現変化と自殺の生物学的関係について概説を行う。また,自殺企図(既遂)者と健常者の比較で明らかとなった遺伝子発現変化についても概説し,自殺未遂者の早期発見・早期予防につながるバイオマーカー探索について,最近の研究もふまえ考察する。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Genetics and biomarkers of suicidal behavior
小森 崇史*1 岡村 和哉*1 池原 実伸*1 西川 章代*2 土居 史麿*1 九鬼 一隆*3 岸本 年史*2,4
*1奈良県立医科大学精神医学講座
*2医療法人鴻池会秋津鴻池病院
*3医療法人爽神堂七山病院
*4奈良県立医科大学保健体育