臨床精神医学第50巻第6号

自殺予防への社会学的試み─地域づくりで自殺を減らす─

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  • 佐々木 久長(秋田大学)
  • 発行日:2021年06月28日
  • 〈抄録〉
    長年自殺率が全国一高かった秋田県は,令和2年の人口動態統計で全国平均との差が1.6 の10位であった。「民・学・官」が連携して取り組む秋田モデルが定着した成果と評価したい。本稿では,地域づくり型自殺予防の取り組みでは住民が自殺に向き合うことでスティグマを軽減することを目指していること,アサーティブコミュニケーションの視点から自殺に追い込む・追い込まれる危険のある関係性があること,メンタルヘルスサポーターとゲートキーパーという2つの役割を分担して連携することで住民が自殺予防活動に参加しやすい体制をつくること,そして家族関係と若者の自殺について考察を行った。 自殺予防は誰もが一人で悩みを抱えなくてもよい社会や,誰かが一緒に生きてくれる社会を理想としている。このような社会を確実に広める方法論と広がっていることを検証することが社会学の役割だと考えられるのではないか。

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Sociological attempts to prevent suicide –Reduce suicide by community-based intervention–
佐々木 久長
秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻(秋田大学自殺予防総合研究センター)