臨床精神医学第50巻第6号

自殺の神経生物学的異常

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  • 大塚 郁夫・他(コロンビア大学)
  • 発行日:2021年06月28日
  • 〈抄録〉
    「自殺の神経生物学的異常」の探究は,①自殺者試料収集の困難さ,②死後脳研究の限界,③自殺モデル動物の欠如などから,他の精神科領域に比しても極めて難業といえる。本稿ではまず,自殺行動の生物学的機序に深く関わると目されてきたセロトニン・ノルアドレナリン神経系,HPA系,グルタミン酸・オピオイド,BDNF,サイトカインなどについてのこれまでの神経内分泌・生化学的知見を概括する。後半で,近年のゲノム研究の大規模化・解析手法の洗練によって,後天的要因や薬剤の影響に左右されない文脈・前後関係を遺伝統計学的に推定しながら,自殺行動の神経生物学的系異常に迫ることのできる可能性について展望する。

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Neurobiological abnormalities in suicide
大塚 郁夫*1,2 菱本 明豊*3
*1コロンビア大学精神科
*2神戸大学大学院医学研究科精神医学分野
*3横浜市立大学大学院医学研究科精神医学部門